ゴルフ初心者がスコア100切りするために必要なアプローチのスキルと練習法

今回は「ゴルフ初心者がスコア100切りするために必要な7つのスキルと練習法」のアプローチに関する事です。

本来ですと「1.ティーショット」の次は、順序からすると「2.セカンドショット」の記事を公開すべきですが「一日でも早く上達したい」という方もいらっしゃると思います。

そんな方のために「4. アプローチ」と「5. パット その1」を先に公開したいと思います。

この2つのスキルは、自宅などの空き時間で練習が出来ますから、練習場でショットの練習と並行すれば効率よく上達することが可能です。

是非、参考にしてください。


7つのスキルのうち、ショットに関する3つのスキルについては練習場で練習をする必要がありましたが、残りの4つのスキルについては、自宅やコースで練習をしたり実践をします。

まず、自宅で練習する事として、
 4. アプローチ
 5. パット その1

そして、ラウンド当日の朝に練習グリーンで練習する事として、
 6. パット その2

最後に、コースで実践する事として、
 7. コースマネージメント

という分類になります。

7つのスキルが全く身についていない状態から始めて、少しでも早くスコアを縮めたいので有れば、

・練習場で 「1.ティーショット」 の練習をしながら、自宅での空き時間に 「4. アプローチ」「5. パット その1」 の練習をする。
「1.ティーショット」 の目標がクリアできたらラウンドに向かう。
・ラウンド当日の朝にコースで 「6. パット その2」 の練習をして 「7. コースマネージメント」 を実践する。

という流れで初回のラウンドを迎えると、5つのスキルを習得した状態になっています。

次回のラウンドでは「2.セカンドショット」 の目標がクリアできたらラウンドする。

最後に「3.ショートゲーム」 の目標がクリアできたらラウンドする。

という具合に練習場で3つのショットを順序通りに練習をしながら進めば、最短で合計3回のラウンドで7つのスキルを身につけた状態。すなわち100が切れる事になります。

目標

アプローチでクリアする目標は

「1ホールで2回アプローチをしない事」

です。

ここでいうアプローチとは、ピンまでの距離が30ヤード以内でフェアウエイか浅いラフから打つことを指します。

アプローチの種類は問いませんので、30ヤード以内からは常にグリーンに乗せていれば合格です。

「まさか、そんな短い距離からグリーンに乗せられない人なんて居ないでしょう!?」という方は、次のパットのスキルへ進んで下さい。

100切りするために必要なパットのスキルと練習方法 その1

目標がクリアできていないという方は、ここに書いてある練習方法に従って、アプローチを練習すればクリアが可能です。

練習方法

練習方法は、

アイアンとウエッジで4メートル先にボールを落とす。

です。

自宅に5メートルくらいの距離がある場所が有れば練習ができると思いますので、一回20~30球程度でも良いですから出来れば毎日空き時間を見つけて練習をして下さい。

必要な練習道具は、ショット用のマットとボールが着地する周辺にクッションのようなものが有れば十分です。

ちなみに私は、ショット用のマットとクッション代わりにダイヤ アプローチ名人というアプローチ用のネットを使って練習しています。

アプローチ名人

練習を始めたばかりの頃はミスショットも出ますから、1.5m位の短い距離から練習を始めて、ミスショットが出なくなったら徐々に距離を伸ばして、最終的に4mの距離で練習をすると良いでしょう。

なぜ4m先なのか?

100切りをするために必要な30ヤード以下の距離のアプローチはピッチショットではありません。

7番アイアン以下の5種類のクラブを使って4m先に落とす、ピッチエンドランもしくはランニングアプローチです。

理由はなぜでしょうか?

「アプローチは上げるより転がした方が簡単だ」などと書いてあるレッスン書を見かけますが、いずれのアプローチにせよ難しい事には変わりはありません。

上げるか転がすかの判断基準は単純に、

「転がした方が練習効率が良い」

という事だけです。

30ヤード以下の距離をピッチショットで寄せようとすると、サンドウエッジで5ヤードから25ヤードまで5ヤード刻みに5種類の距離を打ち分ける練習をしてマスターする必要があります。

練習場で練習する必要が有りますし、マスターするには相当な期間がかかるでしょう。

一方で、ピッチエンドランもしくはランニングアプローチで対応するのであれば、7番アイアン以下の5種類のクラブを使って4m先に落とす練習をしてマスターすれば良いことになります。

自宅の空き時間で練習が可能ですし、期間は長くても1ヶ月もあればほぼマスターできると思います。

確かに「ショートゲームはスコアの鍵」は真理なのでしょう。

だからと言って、100切りが目標である今のあなたにとって、練習場で目の前にある1カゴ70球のボールを使った練習内容は、

「20球はショットの練習をして、50球はピッチショットを練習」

が正しいのでしょうか?それとも、

「70球全てショットの練習をして、自宅の空き時間でアプローチの練習」

をした方が正しいのでしょうか?

いくら練習をしてもスコアが良くならない答えがそこにあると思います。

おそらく前者のような練習内容では、7日間も練習間隔を空けてしまうと1からのスタートになり、ショットもピッチショットもほぼ永遠に成果が出ない事でしょう。

繰り返しになりますが、練習場へ行く回数と球数が有限である以上、練習場では必要のない練習は一切してはいけません。

「ショートゲームはスコアの鍵」と信じて練習をしようと思うのであればなおさら、練習場ではなく自宅で毎日でも練習したほうが良いでしょう。

アプローチの方法と知識

練習をして4m先にボールが落とせるようになったとしても、それをコースでどのように使うかという知識が無ければ意味が有りません。

ですから、アプローチの方法について少し説明をしたいと思います。

US PGAゴルフツアーアカデミーのスコット・サケット先生のレッスンによると、

・ボールは最低でもエッジから1m離れたグリーン面にキャリーで落とす。

・ランニングアプローチにおけるキャリーとランの比率は以下の通り。

番手 キャリー ラン 合計 キャリーラン比率
PW 4m 4m 8m 1:1
I9 4m 8m 12m 1:2
I8 4m 12m 16m 1:3
I7 4m 16m 20m 1:4
I6 4m 20m 24m 1:5

これらを基本としてグリーンの傾斜やコンディションに合わせてクラブを選択すると良いそうです。

ピンまで残り16mならI8を使って4m先に落とす。

下りならI9を使って、速いグリーンだと思い切ってPWを使っても良いかも知れません。

レッスンの内容をそのまま引用していますので、表ではI6からになっていますが、実際のコースではI6を使う場面はほとんどないと思います。

日本のコース事情を踏まえてアレンジすると、I6を抜いた代わりに下のAW(50度のウエッジ)を入れた5本がちょうど良いのではないでしょうか。

クリアする目標である「1ホールで2回アプローチをしない事」を考えれば、ピンまでの距離でクラブを選択するのではなく「グリーン面に落として、ボールがグリーンから飛び出さない事」を考えてクラブを選択する必要があります。

ですから、ピンをオーバーするとグリーンから出てしまう可能性がある場合は1つ小さめのクラブを選択する事が重要です。

ボールからエッジまでが3.5m以上の距離が有って、4mのキャリーでは直接グリーン面に落とすことが出来ない場合は、小さめのクラブを持ってキャリーを大きくするのか、ランが余分に出る大きめのクラブを持って手前に落とすかを選択します。

一般的には、ボールを落とす所が極端な傾斜や深いラフでない限り、手前に落とした方が安全な事が多いでしょう。

「ピンそばに寄せてパーを拾う」というのは、シングルプレイヤーレベルの話です。

いつかはそこへたどり着くとして、100切りが出来ない間は「1ホールで2回アプローチをしない事」が出来れば十分な合格ラインです。

練習で自信が付いたら

自宅で練習をして4mの距離に自信がついたら、腕試しにショートコースをラウンドすると良いでしょう。

スコアの比較はできませんが「1ホールで2回アプローチをしない事」というクリア目標はPAR72のコースでも同じです。

ショットの目標と比べて、アプローチの目標は短期間でクリアされる方も多いのではないでしょうか?

但し、アプローチのスキルは、ショットと違って目標がクリアが出来た以降も練習を継続する必要が有ります。

4mをマスターしたら、3mと5mの距離も練習をして下さい。

きっと、実際のラウンドで強い武器になると思います。

次はパットのスキルについて説明します。練習方法などは次回の記事を参考にしてください。


【次回記事】100切りするために必要なパットのスキルと練習方法 その1

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コメント

  1. 助どんどん より:

    明けましておめでとうございます。
    本年も宜しくお願いしますm(_ _)m

    自宅でのアプローチですか…
    遊びで数回、ヤッたことはありますが
    練習としてちゃんと行なったことは
    ないです。
    自宅での練習となると途端、ヤル気が
    失せるのと…フローリングのため
    きちんと打つ練習が出来ているのか
    疑心暗鬼となってしまうんです(苦笑)
    当然、マットは敷くのですが(汗)

    と、云うのも僕はアプローチ下手で、
    ヘッドの入り方も毎回違うんです。
    当然、球の高さや距離などもバラつき
    ミスも一定してません。
    芝の上で打つ場合、ダフったり
    ミスした場合は顕著に現れますよね⁉︎
    練習場のマットや自宅練習でちゃんと
    ミスを判断できるのか分からず、
    練習を行なう気分になれないんです。

    以前、歯の入りが一定になるのかもと
    思い、コンクリート道路の上から
    練習したことがあるんです。
    凹凸があり、歯をちゃんと入れないと
    当たらない上、当たっても一定で
    なければどこに飛ぶか分からず、かなり
    良い練習方法だと個人的に思って
    いたのですが…引き換えにクラブが
    ダメになるのでヤメてしまいました。

    自宅練習の場合、ヘッド&歯の入り方
    など、どの様に考え、練習なされて
    いらっしゃるのですか?
    参考までに教えて下さいm(_ _)m

    追伸
    フローリングの場合、下が気になり
    しっかりとヘッドを落とさないんです。
    すくう癖がヘンに付きそうで…

    • massy より:

      新年のご挨拶、ありがとうございます。
      こちらこそ、本年もよろしくお願いいたします。

      4mの距離は、スイングトレーナーも反応しないような10m/s未満のヘッドスピードですから、練習用マットの更に下にあるフローリングを傷つけてしまうような事は、ほぼ無いと思います。

      とは言え、床が気になるようでしたら、練習用マットの下にタイルカーペットや厚手のラグを敷いてみてはどうでしょうか?

      「練習マットの上では練習にならない」という点は、少しだけ考え方を変えて「練習マットの上で出来る練習をする」で良いのだと思います。

      ヘッドと歯の入り方に関しては、紆余曲折が有りましたが、普通にアイアンを打つのと同じにしています。

      アプローチでレッスン書通りに「ハンドファーストに構えてしっかりヘッドを落とす」という打ち方は、トップに対する許容範囲が広い反面、手前にダフるとざっくりになって酷いミスにつながります。

      私の場合は「アプローチを2回打たない。4m先に落として、せめてグリーンに乗れば良い。」わけですから、トップとダフリの両方のミスをすることを考えれば、何も考えず普通にアイアンを打つようにした方が良い。というのが今の結論です。

  2. あきよし より:

    遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
    今年も記事楽しみにしています。
    自宅でアプローチの練習とかやった事ないですね。しかも4mとなると場所的にも厳しいかも。
    万が一可能だとしてもシャンクや引っ掛けが出た時にボールの飛んで行った先が心配です。
    ご紹介されてる「ダイヤ アプローチ名人」ならその辺り問題もクリア出来るのでしょうか…
    MASSYさんはどのような環境で4mの練習されてるか教えてもらえますか?

    ドライバーの10球チャレンジ、練習に行くたびにやってますが始めの1回目が一番いいんですよね(笑)
    時間で打ち放題なので、後半は集中力が切れてるのかもしれませんね。

    • massy より:

      新年おめでとうございます。
      本年もよろしくおねがいいたします。

      アプローチ名人のサイズでは、シャンクや引っ掛けといった極端なミスショットは防げないと思います。

      ですから、まずはプラスチックやウレタンで出来た練習球で「引っ掛けやシャンクを無くす練習」をされると良いでしょう。

      私の練習環境は、二部屋つなぎになっている片方の部屋にアプローチ名人を置いて、もう片方の部屋の練習用マットの上から、本物のボールを使って練習しています。

      時間で打ち放題で練習をすると「もったいない」という心理が働いて、早打ちをしてししまう傾向があるので、後半の方は疲れてしまっている事も、成績が悪い原因かも知れないですね。

  3. あきよし より:

    こんにちは。
    アドバイスありがとうございます。
    ウレタンボールとマットを手に入れてそこから始めたいと思います。
    慣れてきたら実際のボールを使ってやりたいのですが、うちの間取りで4mは難しそうです…
    アプローチ名人も検討してみます。