ゴルフクラブは使っているうちにヘッド部分がどうしても傷ついてしまいます。
スレート仕上げのウエッジであれば多少のキズは味があってよいのですが、アイアンの鏡面仕上げされている部分がクラブ同士の当たり傷などで曇っているのが気になる方も多いと思います。
用具をスポンサー契約しているプロ選手のように、いつも綺麗なクラブでコースを周りたいものですが、我々アマチュアは数ラウンドごとにクラブを買い換えるわけにもいきません。
ヘッド加工のプロにお願いすれば再塗装したり研磨してもらうという事も可能ですが、もしかしたら自分で出来るのではないか?と思い、試行錯誤で挑戦したところ、うまく出来ましたのでその方法をご紹介したいと思います。
まず、磨く前のクラブはこの様な状態です。
かなりキズが目立って光沢もなくなっています。
まずは、削ってはいけない部分にビニールテープなどで養生をします。
クラブフェースの溝がある部分は、研磨をするとサンドブラスト加工が取れてしまいますので、削らないようにして下さい。
今回は、研磨の前後が比較がしやすいように、ソールの途中にもテープを貼ることにします。
最初は、耐水ペーパーをかけます。
通常ですと、400番、1000番、1500番 と目の粗い順にヤスリをかけるのですが、細かい当たりキズなら1500番位で消えると思いますので、細かい番手のもので磨いて様子をみて、どうしても消えないキズが有るなら番手を1000番、400番と粗くしていくほうが良いと思います。
400番でも消えないような深いキズは、削るのではなく盛る必要がありますので、完全に消すことはあきらめて、目立たなくなれば良しとします。
ヤスリで磨くときは円を描くのではなく、一定方向に直線的に磨いて下さい。
磨く目安は磨く前と磨いた後の状態に変化が感じられなくなるまで磨きます。
1500番のペーパーで仕上げるとこのようになりました。
写真ではどんよりと曇った感じですが、手触りはつるつるです。
磨く前より光沢は出ていますが、鏡面仕上げが取れてしまい、磨き傷も目立ちます。
この状態から、2000番、3000番と耐水ペーパーの番手を上げて細かく丁寧に磨いていくと、よりキレイに仕上がるのですが、今回は揃える事が出来ませんでしたので、写真のダイソーの金属磨き剤をメラミンフォームにつけて磨く事で代用しました。
次は自動車用のコンパウンドで仕上げをします。
ダイソーで購入したリューターの先にフェルトバフを付けて、粗目、細目、極細と磨きます。
ダイソーのリューターは電池式ですが、使わなくなった電化製品のAC/DCアダプタで5Vのものを探せば代用可能です。
【2016/03/08 修正】ダイソーのものは5分以上連続使用すると故障してしまいますので、タミヤ模型のリューターを購入しました。記事はこちらです。
ソール部分はすぐにキズが付きますから、コンパウンドだけでも十分な仕上がりなのですが、より輝きを求める方は、14000番と60000番のダイヤモンドペーストで仕上げ磨きをすると良いと思います。
というわけで、仕上がりの写真はこちら。
ソールの右半分からネックにかけてが今回、研磨した箇所です。
怪しいオッサンの手許が写り込んでしまうくらいピッカピカの仕上がりです。
初めて挑戦される方は、アイアンをいきなり削るのではなく、まずステンレス製のフォークやスプーンやなどで研磨の練習をしてから挑戦されると良いと思います。
最後に今回使った材料をご紹介します。いずれもダイソーやAmazonなどで安価に入手可能なものばかりです。
■耐水ペーパー(400番、1000番、1500番)
Amazonでセットになったものを購入。今回は入手出来ませんでしたが、より綺麗に仕上げるには2000番、3000番位のものが有ると良いでしょう。
■ホルツの自動車用のコンパウンドセット
粗目、細目、極細がセットになった物です。Amazonかカー用品店でも購入できます。
■金属磨き剤
ダイソーで購入。流し台のサビや水垢を取る研磨剤です。2000番、3000番の耐水ペーパーがある場合は不要です。
■メラミンフォーム
ダイソーで購入。三センチ角にカットされている30個入りのものを買いました。
■電動リューター
ダイソーで購入。研磨用の電動工具です。これは800円します。
【2016/03/08 修正】ダイソーのものは5分以上連続使用すると故障してしまいますので、タミヤ模型のリューターを購入しました。記事はこちらです。
■フェルトバフ
ダイソーで購入。コンパウンド仕上げに使います。コンパウンドとダイアモンドペーストの粒度によって使い分けしますので、5本必要です。(2本入りなので3セット購入)
■ビニールテープ
ダイソーで購入。電気工事用の絶縁テープです。
その他、有ると便利なもの
□ダイアモンドペースト(14000番,60000番)
モノタロウで購入。Amazon経由でも入手可能です。
□柔らかい布やティッシュペーパー
耐水ペーパーやコンパウンドで磨いた後のふき取りに使います。
□ゴーグルや花粉防止メガネ
電動リューターでコンパウンド掛けする際にかけると良いと思います。
以上になります。
それほど難しく無いと思いますので、興味の有る方は是非挑戦してみてください。