ゴルフ初心者がスコア100切りするために必要なティーショットのスキルと練習法

今回は「ゴルフ初心者がスコア100切りするために必要な7つのスキルと練習法」のティーショットに関する事です。

ティーショットでクリアする目標は

「180ヤード先の目標に6割方運べるようになる事」

です。

ショットの左右の方向のブレは飛距離の10%以内ならナイスショットとして、20%以上ブレたらOBになるとします。

つまり、180ヤード先の18ヤードの幅に打てればナイスショットで、36ヤードの幅からはみ出ればOBです。

具体的にクリアできたと判定する目安は、10球打って10%以内に収まるナイスショットが6球で残りの4球は、20%からはみ出すOBにならなければ合格です。

ドライバーで無くても、フェアウエイウッドやユーティリティーなどクラブの種類は問いません。

この目標がクリアできれば、すでに100切りする為のティーショットのスキルは備わっていますので、一切練習する必要はありませんし、ここから先も読む必要が有りません。

次のセカンドショットのスキルへ進んで下さい。

100切りするために必要なセカンドショットのスキルと練習方法

目標がクリアできていないという方は、ここに書いてある練習方法に従って、ドライバーを練習すればクリアできます。

「最初にレベルが低いと言っていたのに、180ヤード飛ばしてOBを出さないとかいきなりハードルが高いです。ドライバーなんてOBやチョロばかりでまともに飛んだ事がない私が180ヤード狙って飛ばすとか絶対に無理ですよ?本当に出来るようになるんですか?」という方もいると思いますが、安心してください。

以前の私のドライバーはOBやチョロばかりでしたが、この練習法で問題なくクリア出来ています。

私は苦労して無駄な練習を沢山して遠回りしましたが、最初からここに書いてある方法だけを誰かに教えてもらって、さっさと練習をしておけば、すぐにクリア出来るレベルの事だったのです。

練習してスキルを身につけると「今までこれくらいの事すら出来ていなかったのか、そりゃいつまでたっても100が切れないわけだ」と納得すると思います。

練習の前に

いよいよ練習を始めますが、その前に練習場で調べることがあります。

それは今の自分の実力です。

まずはドライバーで30ヤード先の3ヤードの幅を狙って打ってみてください。6ヤード以上ずれたらOBです。

目標をクリア出来ますか?それとも出来ないですか?

出来ないなら思い切って1メートル先の10cmの幅だったらどうでしょうか?

1メートルなら、パターのように当てて転がすだけなので、誰でもほぼ100%ナイスショットが出来てOBすることも無いと思います。

その状態からだんだん距離を伸ばしていって、この距離ならば課題をクリアできるという一番長い距離を探してください。

ちなみに私の場合は90ヤードがその距離でした。

それ以上飛ばそうとすると、曲がったりチョロしたりでボールがどこへ飛んでいくのか、わからない状態になります。

当時の私のティーショットの実力は「OBやチョロばかりでまともに打てないレベル」ではなく「90ヤードなら何とかまともに飛ばせるレベル」ということを知ったのです。

まずは「何とかまともに飛ばせる距離」を探してその距離から練習開始です。

「空振りして当たりません」という方は、まずは1メートルからスタートして下さい。

練習方法

練習方法は

「何とかまともに飛ばせる距離をひたすら打ち続ける」

だけです。

私の場合は、ドライバーで90ヤードを何度も繰り返して打ちました。

そうすると飛距離が少しずつ延びていき、一か月半後に180ヤードの距離が出るようになっていました。

本当にたったこれだけの練習で、スコア100が切れるティーショットのスキルが確実にしかも短期間で身につきます。

クリアする目標とその練習方法は以上です。

このスキルの上達に関しては他に何も覚えることはありませんので、一刻も早く練習をして上達したいと思う方は、今すぐドライバーを一本だけ持って練習場に向かい1カゴだけ練習してから、ゆっくりと続きを読んで下さい。

私がこの練習を始めた理由

ここまでの内容を読んで、本当にそんな練習だけで目標をクリア出来るまでに上達できるのか、信じられない人がほとんどだと思います。

八ヶ月前の当時の私が、運良くこの文章を見つけていたとしても、効果を疑って実行していないと思います。

だったら、なぜ当時の私はこんな練習を始めたのでしょうか?

それは、ちょうどその頃に読んだ月いちゴルファーが、1年でシングルを目指す方法 (久富章嗣著)という本にこんな事が書いてありました。

私が、ドライバーで150ヤードを打ってみなさいと言うと、大半の人が、「そんな練習はしたことがないからできません」と言います。しかし、ドライバーで確実に「最大飛距離」を打つ練習と、確実に150ヤードを打つ練習とでは、どちらが早くモノになるでしょうか?そこを考えていただきたいのです。

・・・中略・・・

クラブの最大飛距離ではなく、一定の距離を楽に打つ練習を繰り返し続けると、ショットの安定性は格段に上がります。「運ぶ」ショットを自分のものにするという、練習の目的もはっきりします。それは、ミスなく楽に実現できるほんとうの自分の飛距離=「標準飛距離」を知ることにつながります。

いくらドライバーの練習をしても、コースに出たらOBやチョロばかりの当時の私は、こんな事を考えていました。

「150ヤードをキャリーで運んで30ヤードのランが出たら180ヤード飛ぶのか。フルスイングしてどこにいくか解らない210ヤードよりかは、はるかにいいじゃないか。今の自分の”標準飛距離”はいったい何ヤードなんだろうか?」

その事を練習場に行って確かめてみると、私の場合は90ヤードであれば練習しなくてもチョロやOBが出なくなる事がわかりました。

「OBやチョロも恥ずかしいけど、だからといってドライバーで90ヤードではさすがに恥ずかしいな。少し練習してせめて120ヤードくらいは運べるようになってからラウンドに行こう」と練習を始めたのです。

なぜ90ヤードが打てているのに、もっと飛ばそうとする練習をしなかったのか?にも理由があります。

それは練習の目的が飛距離を伸ばすことではなく、絶対にOBやチョロを出さない事だったからです。

せっかく110ヤードも犠牲を払っているのに、たった10ヤードの欲を出しただけでOBやチョロが出てしまうのでは意味が有りません。

なぜ飛距離が伸びるのか?反復練習の誤解を解く

なぜ飛距離が伸びるかを説明する前に、反復練習の定義についておさらいをしたいと思います。

反復練習とは、毎回同じように出来る動作を、さらに何度も続けることでより正確にできる事を目指す練習です。

全く出来ない事を試行錯誤で繰り返すのは反復練習ではありません。

ある程度狙った所へ飛ぶ球のスイングを繰り返すことは反復練習になりますが、球が曲がるからといって、あーでもない、こうでもないと試行錯誤しながらスイングをしているのは反復練習ではありません。

こういった試行錯誤は反復練習にならないどころか、毎回わざとバラバラのスイングをしているのですから練習にすらなっていないのです。

「いくら練習してもドライバーが全く上手くならない」という当時の私はまさにこの状態で、打てば打つほど上手くなるどころか「どうやって打っても上手く飛ばない」という迷宮に迷い込みます。

先ほどの引用に有った「一定の距離を楽に打つ練習を繰り返し続けると、ショットの安定性は格段に上がります。」というのは反復練習の効果です。

反復練習をある程度すると、少しだけずれているスイング軌道は徐々に一定になり、ヘッドの芯にボールが集まるようになります。

ボールがどれだけ芯に当たったかの割合をミート率といいますが、同じ大きさのスイングを反復練習して上達すると、ボールが一定の方向に飛ぶようになった上に、芯の近くに当たるようにのなるのでミート率も上がります。

すなわち、90ヤードで1.0だったミート率が反復練習して上達したことで1.35に上がると120ヤード飛ぶようになります。

こうなると人間は欲深いもので、さらに飛距離を求めて無意識にスイングの大きさが大きくなっていきます。

あくまで自分が狙った所に飛ばせる範囲のスピードでスイングを続けているうちに、ある程度までは自然と距離が伸びていきます。

最終目標が180ヤードで平均ミート率が1.35だとすると、134ヤード分のスイングをすれば良いので、スタートが90ヤードなら練習して44ヤード分スイングが大きくなれば到達できることになります。

134ヤード分のスイングのヘッドスピード(注)は32~33m/sくらいで、平均的な女性ゴルファーのヘッドスピードと同じですから、男性ゴルファーであればほぼ全員の方が問題なく振り切れるスピードです。

(注) 飛距離 = ヘッドスピード × ミート率 × 4 で計算上の理論値。

Q&A

Q. 150ヤードしか飛びません。どうすればよいですか?

A. 180ヤードで6割方という目標は、楽に100が切れる実力の目安ですから、飛距離は150ヤードでも問題なく100が切れます。

そのかわり、練習して狙った方向にナイスショットが出る率を少しでも上げるようにしてください。

全くミスショットをせず100%ナイスショットが出るなら、距離は130ヤードでも大丈夫です。


Q. 10球中、2~3球OBが出てしまいます。100は切れないですか?

A. 楽に100が切れる実力の目安は1ラウンドでOB2回までで、割合にすると15%未満というところです。

もう少し頑張って、OBを出してもわずかにOBになってしまった。というレベルにするか、1球以内におさめると問題ないと思います。


Q. 180ヤードではなくて、練習すればもっと飛ぶと思います。もっと練習するべきですか?

A. スコア100切りが目標の間は180ヤード以上の練習をする必要はありません。

他に身につけるべきスキルがありますから、そちらを優先した方がスコアは良くなります。

練習して180から200ヤード飛ばせるようになっても、スコアは18ホールで平均2.3打縮まるだけですし、1回OBをするだけで帳消しになってしまいます。

飛距離は伸びれば伸びるほどOBのリスクが高くなります。

180ヤードなら右へ飛び出してラフで助かっていたボールが、さらに20ヤード飛んだら林を突き抜けてOBなどという悲惨な事が起こります。

平均的な日本のゴルフ場では、180ヤードは100切りする上で安全に打てる範囲の一番長い距離だと思います。

目標がクリアできたら

お疲れ様でした。

他にもクリアする目標は有りますが、時間が有ればまずは実際にラウンドをしてみて下さい。

まだ、100切りは出来ないかも知れませんが、かなりスコアが良くなっていると思いますし、ゴルフの楽しさが以前よりも増したと思います。

ティーショットがチョロやOBばかりだった以前の私は、ラウンドをした後に「ティーショットに自身がつくだけで、こんなに楽にゴルフが出来るのか。」と思うようになりました。

ティーショットをチョロして、クラブを3本持ってコースを走りまわる慌ただしいだけの偽物のゴルフではなく、ティーショットをフェアウエイに打ってセカンド地点へカートに乗って向かう本物のゴルフが出来るようになったのです。

うれしいと同時に

「たったこれくらいの事だったのに、もっと早くティーショットの練習だけをしておけば良かった。何がスコアの鍵はショートゲームだ!ティーショットはゴルフ初心者が一番先に身につけるべきスキルじゃないかっ!」

とやり場のない怒りも感じていました。

私がティーショットを一番最初に練習するべきであると思う理由は、スコアが良くなるだけでなく、楽しい本物のゴルフが出来るようになるからです。

次はセカンドショットのスキルについて説明します。練習方法などは次回の記事を参考にしてください


【次回記事】100切りするために必要なセカンドショットのスキルと練習方法

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コメント

  1. 助どんどん より:

    僕、ドライバー大っ嫌いなんですよねぇ

    嫌いだから練習もしないし、持って行く
    ことも一時、しなかったです(苦笑)
    また、練習場へ持って行っても一切、
    打たないと云う日々がありました。

    一年ほど前、知合いからドライバーを
    貰い、それから練習をする様に
    なりましたが…相変わらず嫌いさ加減は
    変わらないですねぇ(笑)

    今はシャフトを短くし、苦手意識を
    除こうとしてますが…苦戦してます。

    スコアーを崩す時はドライバーからで
    調子が良い時もドライバー次第と
    云う感じなんです。
    今夜、丁度、練習日なので、今回の
    練習方法、試してみようと思います。

    • massy より:

      コメントありがとうございます。

      ティーショットの練習法、ぜひお試しください。

      ドライバー(ティーショット)次第でスコアが安定するのであれば、
      練習して身につける事で強力な武器に変わってくれると良いですね。

  2. 助どんどん より:

    今の飛距離で精度が上がるのであれば
    とても嬉しいことですし、願ったり
    叶ったりなので^_^

    『スコアーはアプローチとパターだ』
    と、よく聞きますが…
    基本、ティーショットがそこそこ打て、
    2ndもそこそこでのアプローチとパター
    と思っているので。
    先ずはティーショットが安定しないと
    ダメですモンね。

    今夜の練習、頑張ってみますね。
    情報、有難うございますっ‼︎

  3. あきよし より:

    こんばんは。
    早速コメントいただきありがとうございます。
    『真面目に考えすぎて』
    とはありがとうございます(^ ^)

    今回のドライバーの記事拝見させていただきました。早速いつも行っている練習場でやってみましたが、難しいですね。
    最初は50ヤード辺りから始めたのですが、なかなか上手くいかなくて、徐々に慣れてきてクリア出来るようになり、少しづつ距離を伸ばしていきましたが、今の私にはキャリーで100ヤードくらいが限界でした。
    と当時に自分下手を痛感しました(笑)
    思い通りのところにボールを運ぶのがこんなに難しいなんて…

    私が通っている練習場はとにかく広いのでなかなか目標物を決めて打ちづらいのですが、これからも練習、頑張ります。

    考えてみれば100切りした時はドライバーの調子が良く、ほぼフェアウェイをキープしていたと思います。そう考えると『ティーショットでOBを出さない』というのは100切りを目指す私には一番大事なことかもしれません。
    これからも記事楽しみにしています。

    P.S.
    一つ教えていただきたいのですが、MASSYさんは動画ってどのように撮っておられるんですか?

    • massy より:

      コメントありがとうございます。

      一日で50ヤード以上も飛距離アップしたのであれば、すごい上達ですね。

      ドライバーが得意になれば、スコアアップの大きな武器になると思います。

      ちなみに動画は100均で買った三脚にスマホを付けて撮っていますよ。

  4. あきよし より:

    返信ありがとうございます。

    今日また練習に行って来ました。
    調子に乗って150ヤードくらいを狙ったのですが、10回チャレンジのフェアウェイキープ率はまだまだ低かったです。
    当分は100ヤードくらいを重点的に練習したいと思います。

    100均の三脚にスマホですか…キレイに撮れてますね。録画は専用のソフトか何か使って見えるのですか?
    オススメの物があれば教えてください。
    何度もすみませんm(__)m

    • massy より:

      コメントありがとうございます。

      >調子に乗って150ヤードくらいを狙ったのですが、10回チャレンジのフェアウェイキープ率はまだまだ低かったです。
      >当分は100ヤードくらいを重点的に練習したいと思います。

      この部分は非常に重要な気づきであると思います。

      私の場合、練習をしていて「あれ?今日は調子がおかしい?」と思った時は、自宅に戻ってスイングスピードの偏差を調べると、早すぎたり遅すぎたりとバラツキが激しい事が多かったです。

      機械を使って測定しなくても結果が悪ければ「振りすぎ」なのですから、あきよしさんのように「距離を短くする」と言うのは、ごく当たり前の事なのですが、それがなかなか皆さん出来なくて上達の妨げになるのでしょう。

      あせらずコツコツと正しい結果が出るスイングを繰り返す事が、結局は上達の近道になるのでは無いでしょうか。

      >録画は専用のソフトか何か使って見えるのですか?

      スマホ(Galaxy)の標準のカメラ機能の録画を使っています。

      綺麗に取るには、三脚で固定することがポイントでは無いでしょうか。

  5. 助どんどん より:

    明けましておめでとうございます。
    本年も宜しくお願い致しますm(_ _)m

  6. […] 今後は身体も無理はきかないでしょうから・・・それで、方向重視のティーショット練習をしていった方がいい?少しオープン。右に置いて、100Y位?からでしょうか・・・ […]